天井のクロスを貼り替える方法は?クロスの種類と雰囲気に合わせた選び方のポイント

    お部屋の雰囲気を手軽に変えてみたい人は、天井のクロス(壁紙)を貼り替えてみるのも一つの手。

    貼り替えは素人には難しいと思われがちですが、気軽にDIYできる商品も多数販売されています。

    この記事では、天井クロスの選び方や一人でもできる貼り付け方法、天井クロスのおすすめインテリアなどを紹介します。

    クロス選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。

    意外に豊富!天井クロスの種類とは?

    壁と天井がクリーム色の部屋
    Photo by Helen Shi on Unsplash

    天井のクロスは意外に種類が多く、各メーカーが豊富なラインナップを取り揃えています。

    素材・色・デザインなどで好みに合ったものを選ぶのも良いし、貼り付け方法や仕上がり感を重視するのも良し。

    この章では、天井クロスで代表的な4つの貼り付けタイプを紹介します。

    フィルムを剥がすだけ!生のり付きクロス

    生のり付きクロスは、クロスの内側にあらかじめのりを塗ってあるクロスのこと。

    のりの上に乗っている薄いフィルムを外して貼り付けます。

    クロス・クロスの貼り替え業者が使用するのはのり付け前のクロスなので、個人のDIY用に開発された簡易版のクロスという位置付けです。

    数あるクロスの中でも本格的な素材感を味わえるものが多く、色・柄・素材などのデザイン性が豊富。古いクロスを剥がしてから貼り付けを行うため、プロ顔負けの本格的な仕上がりになりやすいのも特徴です。

    施工難易度は比較的高いので、貼り替えは2人以上で行うのが基本

    必要な道具や手順が多く、ミスがあると仕上がりが悪化しやすいのがデメリット。手間がかかっても自分で上質な仕上がりを実現したい人向けのクロスです。

    一人でもできる!パネルクロス

    パネルクロスは、古いクロスの上から直接貼り付けるタイプの天井クロスです。

    パネル型なので1枚の面積が小さく、隙間なくペタペタと貼り付けていくだけで完成するのが大きな特徴です。

    垂れ下がるクロスを抑える必要がないので、脚立さえ用意すれば一人でも簡単に貼り付けることが可能。

    パネルの大きさによって継ぎ目が多くなってしまうことと、部屋の面積によって施工の手間がかかりやすいのが難点。

    中心から貼り付けていく方法、四隅から順番に貼り付ける方法、レンガ積みのように交互に貼り付ける方法と、施工パターンは豊富にあります。

    継ぎ目は最終仕上げでほとんど目立たなくなるので、手軽にクロスDIYにチャレンジしたい人にはおすすめです。

    貼って剥がせるクロスシールなら賃貸でもOK

    クロスシールは面で貼り付けるシールタイプの天井クロスです。

    取り扱いが簡単な粘着剤なので床や家具を汚しにくく、広めの天井でも比較的簡単に貼り付けられるのがメリットです。

    1枚の大きさによって貼り付け回数と継ぎ目の数が変わるので、目的と用途にあったものを選びましょう。

    パネルクロスと同様に、古いクロスの上から直接貼り付けます。

    • しっかりと粘着するタイプ
    • 後で取り外し可能なタイプ

    の2種類があり、取り外し可能なタイプであれば賃貸物件でも気軽にクロスDIYができます。

    物件を傷付けずにクロスを変えたい人におすすめしたいクロスです。

    仕上がりが不安なら専門業者に頼むのも手

    ここまでは自分でクロスを変える場合の天井クロスの種類を紹介しましたが、どの方法を選んでも施工にある程度の手間と時間がかかります。

    貼り付け作業や仕上げ手順を間違えてしまうと残念な仕上がりになってしまうので、心配な人も多いはず。

    「最終的な仕上がりが不安…」という人は、専門の貼り付け業者に頼んでしまうのも一つの手です。

    素材費用に加えて施工費が追加でかかってしまいますが、プロの技術で確かなクオリティーの天井クロスが完成します。

    ネットで施工可能な工務店・インテリアメーカーを探して、料金やプランを比較検討しながらベストな施工業者を選びましょう。

    天井のクロスを貼り替えるのに適したタイミングは?

    天井のクロスは徐々に経年劣化していくので、5〜10年を目安に貼り替えるのが理想です。

    天井クロスの貼り替えに適したタイミングはいつ頃なのでしょうか。

    貼り替えのサインとなる3つのパターンを紹介します。

    天井の凹凸・たわみが気になるとき

    天井クロスが少し垂れ下がっているように見えたり、クロスの一部が凸凹してきたときは貼り替えのサイン。

    素材自体が劣化している可能性が高いので、できれば古いクロスを剥がして全部貼り替えるのがおすすめです。

    上から貼り付けるタイプのクロスでも施工は可能ですが、凸凹がひどい場合は微妙な仕上がりになる可能性があります。

    たわみや凸凹の具合に合わせて適切なクロスを検討するのが良いでしょう。

    クロスが剥がれてきたとき

    天井のクロスが自然と剥がれてきた場合も貼り替えに適したタイミング。

    クロスの粘着力が落ちたことが原因なので、やはり全部貼り替えるのが好ましいです。

    ただし施工時の接着が甘いだけの可能性もあるので、四隅や一部のめくれ程度であれば補修剤で貼り付けし直すだけでも大丈夫。

    天井クロスの貼り替えが比較的最近であれば部分補修、素材全体が古くなっている場合は貼り替えと、状況に応じて対処法を変えるのがベストです。

    天井にひび割れを発見したとき

    天井のクロスにひび割れが見つかったときも替え時と言えるでしょう。

    ひび割れは経年劣化で起きることが多いため、部分的な補修ではなく全部貼り替えてしまうのが得策です。

    小規模のひび割れ程度であれば仕上がりも気にならないので、上から貼り付けるクロスタイプでも大丈夫。

    特に気にならない人は部分的な補修で見た目を整える程度でも問題はありません。

    おしゃれ&便利な天井クロスの活用法7選

    ここからは天井クロスのおしゃれな活用術を7つのパターンで紹介します。

    色やデザインを決めるときの参考にしてみてくださいね。

    和室・洋室どちらにもマッチする木目調

    天井が木の部屋

    木目調の天井クロスは、和洋どちらのテイストにもマッチする万能なクロスです。

    洋室のフローリングと同じ色合いにすれば統一感を出せるし、暗めの木目にすれば和室の雰囲気にもぴったり合います。

    デザインが豊富で本格的な質感のものが多数存在するため、本物の木と遜色ないような天井を作ることも可能です。

    ナチュラル・ウッドテイストの家具とも合わせやすいので、暖かみのあるお部屋にイメチェンしたい人はぜひ試してみてください。

    キッチンやリビングが明るく見える白・ベージュ

    天井クロスが白い部屋

    白やベージュなどの明るい色合いは、天井クロスの代名詞とも言える定番の配色。

    シンプルなインテリアで仕上げたいときは、迷わずこの色タイプを選びましょう。

    膨張色に属する白系の色は天井を広く見せる視覚効果があり、コンパクトなお部屋に開放的な雰囲気をプラスしてくれます。

    光を多く反射するので明るくすっきりとした印象を与えられるのもポイント!

    清潔感を演出したいキッチン周りや、広々とした空間を見せたいリビングダイニングにおすすめの天井クロスです。

    書斎や寝室におすすめなのはグレーなどの暗い色

    天井のクロスがカラーの部屋

    書斎や寝室の配色におすすめなのが、グレーや濃いベージュなどの暗い色の天井クロスです。

    暗めの配色は静かで落ち着いた雰囲気を演出できるので、読書や作業に集中したいときには特におすすめ。

    暖かい色のランプを使ったり、間接照明で光の量を調節したりすれば、よりムードのある空間を作ることが可能。

    穏やかな気持ちで過ごしたい部屋にはぴったりの天井クロスです。

    寒色系で統一して落ち着いた雰囲気を演出

    天井のクロスがカラーの部屋

    青や紺といた寒色系の色はリラックス効果が高いので、天井クロスに使うことで落ち着いた雰囲気のお部屋を作ることができます。

    集中して仕事をしたいときや、冷静に物事を考えたいときにはピッタリ!

    暗めの色と同様に書斎や寝室、仕事部屋にマッチしやすい配色です。

    寒色系とはいえ明るすぎると騒がしい印象になるので、なるべく暗めの色合いを選ぶのがポイントです。

    遊び心たっぷりな雲模様や蓄光クロスで子供部屋を楽しく

    個性的で楽しい子供部屋を作りたい人は、雲模様や星空などのポップな天井クロスがおすすめ!

    子供の好奇心を刺激する空間は、毎日のお部屋遊びをより楽しいものにしてくれます。

    蓄光クロスの天井クロスも子供に大人気!夜に光輝くかわいい模様を見れば、ワクワクしながら眠りにつけることでしょう。

    簡単に剥がせるシールタイプなら、子供の成長に応じて貼り替えできるので便利です。

    結露が気になる部屋には防カビができるクロスを

    お部屋の環境によっては結露やカビが気になる家庭も多いでしょう。

    そんなときは、防カビ性能の高い天井クロスに替えてみるのがおすすめです。

    結露による湿気やカビの原因となる汚れをシャットアウトしてくれるので、掃除やお手入れの手間がかかりにくくなります。

    防臭や調湿性能を備えた高性能クロスも存在するので、効果と費用を比較しながらベストな天井クロスを選んでみるのが良いでしょう。

    素朴で自然な雰囲気を作れるシンプルモダンなクロス

    派手さを抑えて落ち着きのある部屋を作りたいなら、シンプルモダンな天井クロスを使うのがおすすめです。

    単に色味を抑えるだけでなく、質感を出すために紙クロスの上からケリーモア塗装で仕上げを施したり、素材感だけなく調湿・消臭効果も期待できる珪藻土クロスを使ったりと、施工の選択肢は豊富に用意されています。

    素材の良さを感じられる天井クロスで雰囲気を統一すれば、少ない家具でシンプルにコーディネートしてもばっちり決まります。

    無機質なクールなスタイルを演出したいなら、コンクリート風の天井クロスを選んでみましょう。

    暗めの配色や柄のクロスと合わせるのも良いですし、コンクリート打ちっぱなしの壁とも相性抜群。

    ダークな雰囲気は生活感のない部屋作りの基本です。ガラステーブルやステンレス系の家具設備とも相性が良いので、雰囲気をがらっと変えたい人にはおすすめです。

    お気に入りの天井クロスを見つけて気分も一新

    天井クロスの種類や買い替えのタイミング、おすすめのコーディネート方法について解説しました。

    面積の広い天井は簡単にイメージを変えやすく、クロスと合わせて配色を工夫することで自由自在に雰囲気を操ることができます。

    天井のクロスに劣化が見られるときは、思い切って天井クロスをがらっと変えてみるのも良いかもしれません。