外出時の支度がスムーズに!シューズクロークの魅力と使い勝手をよくするコツを伝授

    大量の靴やアウトドアグッズを収納できるシューズクロークは、すっきりとした玄関を作るのにおすすめの収納スペースです。

    たくさんの物を整理整頓できる反面、コンセプトや間取りをきちんと考えなければ使い勝手が悪くなってしまいます。

    そこで今回は、シューズクロークの魅力やおすすめの配置、導入するときに気を付けたいポイントなどについて解説します。

    シューズクロークとは?

    シューズクロークとは、玄関近くに作る「靴を収納するための小部屋」です。

    靴の収納スペースとして使うのはもちろんのこと、スキー・ゴルフ・キャンプといったアウトドアグッズの置き場としても機能します。雨具を収納したり、犬の散歩グッズをまとめたり、DIYやガーデニングの道具置き場にしたりと、自由度の高い収納スペースとして活用できるのが魅力です。

    シューズクロークとシューズボックスの違い

    シューズクロークは「靴や物を置くための収納部屋」を指します。
    対してシューズボックスは、「靴や物を収納するための大型家具」を意味します。

    シューズボックスはあくまで家具なので、設置する場合は玄関収納の拡張スペースとして購入する場合がほとんど。部屋自体が収納スペースになっているか、収納家具そのものを表すかといった違いがあります。

    シューズクロークの大きさはどのぐらいがいい?

    何も置かれていない状態のシューズクローク

    シューズクロークの大きさは、家族構成や趣味によっても異なります。

    アウトドアレジャーが趣味なら大きな道具を収納できる部屋にする必要があるし、靴が少ないなら収納スペースを少なくして移動効率を重視するのもOK!ガーデニングやDIYが趣味なら、靴箱の近くに小さな作業場を作ることもできます。

    ティム

    収納量・換気効率・移動のしやすさなどを考えながら間取りを決めよう!

    シューズクロークを導入するメリット・デメリットを解説

    シューズクロークは玄関収納を強化してくれる便利な部屋ですが、気を付けるべきポイントがいくつか存在します。後悔しないシューズクロークを作るためにも、メリット・デメリットをしっかりと学んでおきましょう。

    シューズクロークのメリット

    シューズクロークを作るメリットは、”すっきりとした玄関周りを作れる”ことです。

    玄関と収納を完全に分離できるので、外出に必要な物を一つの場所にまとめることができます。整理整頓がしやすいので、物を探す手間や外出するための準備時間を大幅に短縮することが可能に。急な来客が来たときにも緊急の片付けスペースとして活躍します。靴が少ない場合は通り抜けのスペースや一時的な物置としても利用できるので、サブの収納スペースが欲しい人にはぴったりです。

    シューズクロークのデメリット

    シューズクロークを作るデメリットは、”単なる物置になりやすい”ことです。

    収納する物の量が多くなると移動スペースが取れなくなり、不要な物を詰め込むだけのスペースになりがち。きちんと整理整頓ができる人でなければ、かえって使いにくい収納場所になってしまいます。また、窓や出入り口といった換気設備を設置しないと、湿度や臭いが溜まりやすくなってしまうことも…。定期的なお手入れやメンテナンスを怠ると、靴や収納物の劣化にもつながってしまいます。

    動線で分けるシューズクロークの種類

    シューズクロークは大きく分けて2つのタイプに分類することができます。
    それぞれにメリット・デメリットが存在するので、特徴を理解したうえで生活スタイルに適したタイプを選びましょう。

    ウォークインシューズクローク

    玄関直結のシューズクローク

    「ウォークインシューズクローク」とは、出入り口が一つだけある部屋タイプのこと。

    高い収納力が自慢で、収納物の配置も自由自在に変えられるのがメリットです。来客から見えるスペースが少ないので、一時的な置き場として活用しやすいです。収納量の多さに比例して物を溜め込みやすくなってしまうため、こまめに整理整頓できるかどうかが鍵になります。

    ティム

    湿気や臭いがこもりやすいから、換気や採光の工夫も必須だよ!

    ウォークスルーシューズクローク

    玄関からウォークスルーできるウォークスルーシューズクローク

    「ウォークスルーシューズクローク」とは、出入り口が2つある”通り抜け可能”な部屋タイプのこと。

    部屋を通りつつ玄関へとアクセスできるので、移動効率を重視する人におすすめです。移動ルートが複数できるので、家族でも活用しやすい収納スペースです。出入り口を2つ設置するので、そのぶん収納スペースが少なくなってしまうのがデメリット。

    ティム

    物が溢れると移動が困難に…!
    快適な移動を確保できるように間取りを考えよう

    シューズクローク作りのポイントと綺麗に保つコツ

    きちんと整理整頓された収納スペースを作るには、どのようなポイントに気を付ければ良いのでしょうか。ここからは、綺麗な見た目のシューズクロークを作るコツを紹介していきます。

    窓をつけて換気を徹底!自然光も取り入れる

    シューズクロークで問題になりやすいのが湿気対策。

    梅雨時期や猛暑日などの多湿時期はシューズクローク内に湿気が溜まりやすくなるので、こまめに換気できる仕組みを作りましょう。部屋の一面に大きめの窓を設置したり、上部に自然光が入る窓を作るなど、換気・採光を重視した間取りにするのがおすすめです。

    コート掛けを置くと外出の際にも便利

    ポールのついたシューズクローク

    シューズクロークは靴だけでなく服の収納にも適しています。

    コートや防寒着、雨具などを取り出しやすい位置に配置しておくと、外出準備の時間を短縮することができます。コーナースペースが余っている場合は、複数の服が掛けられるオープンタイプのコート掛けを置くのが便利です。

    汚れに弱い白系の壁紙は避ける

    頻繁に靴や雨具を出し入れするシューズクロークは、ホコリ・ごみ・泥などで部屋が汚れやすくなります。白系の壁紙や家具で統一すると汚れが目立ちやすくなり、掃除の手間が余計にかかってしまいます。配色は落ち着いた色をベースに整え、床には汚れ防止用のシートを敷いておくのが良いでしょう。

    ティム

    汚れを放置すると収納物の品質悪化に…!
    こまめに掃除しやすい配置を心掛けるのがコツだよ!

    消臭・虫除け対策グッズを揃えよう

    シューズクロークは臭いがこもりやすい性質があるので、消臭対策も必要になります。

    湿気取りや消臭グッズを玄関周りに配置して、臭いの発生源を排除できるようにしましょう。密閉環境では臭い移りが激しくなるので、やはり定期的に換気・消臭することが大切です。ウォークスルータイプではリビング側に臭いが漏れてしまうこともあるので、入り口と出口の2箇所に扉を設置する間取りもおすすめです。

    ティム

    多湿な環境は虫が発生しやすい…!
    消臭グッズと合わせて虫除け対策グッズも揃えておくと安心だね。

    間取りでみるシューズクロークの配置例を紹介

    シューズクロークを作るときに抑えておきたいのが、収納棚の設置スタイルです。
    今回は4つの配置例を参考に、それぞれの特徴を簡単に解説していきます。

    I型

    「I型」のシューズクロークは、部屋の一面に収納棚を配置するスタンダードなスタイルです。

    靴の収納スペースは一面のみなので、残りのスペースはコート掛けや物置として活用できます。靴箱としての収納力はやや少なめですが、自由度の高い収納配置を楽しめるのが最大のメリットです。

    Ⅱ型

    部屋の両側に収納棚を配置するのが「Ⅱ型」シューズクロークの特徴です。

    両面に収納棚を配置できるので、収納力は非常に高いです。通り抜け可能なウォークスルータイプと相性が良く、少ないスペースを有効活用できる配置になります。靴に割く面積が多い分、大型用具などを収納しにくくなってしまうのがデメリットです。

    L型

    「L型」のシューズクロークは、文字通りLの字型に収納棚を配置したスタイル。

    収納力と移動効率のバランスが良く、ウォークイン・ウォークスルーどちらのタイプにも対応できます。省スペースでも収納量を確保しやすい反面、間取りによっては扉や窓の配置がしにくいデメリットがあります。

    U型

    「U型」のシューズクロークは、正面と左右の3面に収納棚を設置するスタイル。

    靴の収納力は最も高く、大家族でも十分な収納スペースを確保できるのが特徴です。3面が収納棚になるのでウォークスルータイプにはしにくく、移動効率や快適性が犠牲になりやすいのがデメリット。湿気や臭いがこもりやすい構造なので対策が必須になります。

    快適で使いやすいシューズクロークを作ろう

    引き戸のウォークインシューズクローク

    今回はシューズクロークの特徴やメリット・デメリット、作るときの注意点について解説しました。

    玄関周りの収納をすっきりとまとめてくれるシューズクロークは、靴の収納だけでなく様々な用途に使える便利なスペースです。家族構成やコンセプトをじっくりと考えて、理想的な収納スペースを作ってみてくださいね。