新築の家を建てる人必見!10テーマでわかる「上棟式」の完全ガイド

家を新築する時に耳にすることが多い上棟。
上棟を行うときには、上棟式というイベントを行う必要があるので、是非とも基礎知識を知っておきたいところです。

この記事では、上棟の基礎知識や、上棟式を行うタイミングや流れなど、10テーマに分けて上棟式を分かりやすく解説します。

「上棟」って何?

骨組み

上棟式を説明する前に、そもそも上棟とは何なのかについて解説します。
上棟とは、家を新築する際、”柱や梁などをつくった後に屋根を支える棟木を取り付けること“をいいます。

地域によっては上棟を棟上げ・建前・建方などと呼ぶこともありますが、大きな意味の違いはないと考えてよいでしょう。

上棟が終わった際に行う「上棟式」とは?

骨組み

上棟が終わったら上棟式というイベントが行われます。
上棟式とは、”上棟までの工事が無事に済んだことに対するお祝いのイベント“です。

どうして「上棟式」を行うの?

上棟の段階では、まだ家は完成していません。それなのに、なぜ上棟式を行うのでしょうか。

上棟式を行う理由は、上棟まで工事がうまく進められたことに対して施主が職人に対して感謝の意を伝えることと、これからの工事がうまくいくように願うために行われます。

上棟式を行うことで、施主が職人と親睦を図れるメリットもあります。なお、上棟式は施主と職人の間で行われるイベントであり、地鎮祭のように神主を呼んで行うものではありません。

「上棟式」を行うタイミングは?

木造

上棟式を行うタイミングは地域によって違います。

柱や梁などをつくった後に屋根を支える棟木を取り付けるタイミングで行う地域もあれば、屋根ができあがった段階で上棟式を行う地域もあります。雨の多い九州地方では屋根ができあがった段階で上棟式を行うことが多いようです。

建築を予定している地域の特徴を事前に調べておくと、スムーズに予定を組むことができます。

建築吉日から選ぶ

棟木を取り付け、あるいは屋根ができあがった段階で上棟式を行う日取りを決めます。

直ぐにでも上棟式を行いたいところですが、建築吉日から選んでいきましょう。
建築吉日は六曜から選び、大安・友引・先勝・先負が建築吉日にふさわしいとされています。また、十二直では建、満、平、定、成、開が建築吉日となります。

上棟式を行う時に、必ず避けなければいけない日もあります。
それが三隣亡(さんりんぼう)です。三隣亡は凶日とされ、もし三隣亡に家に関わる行事を行った場合、向こう3軒までを滅ぼすとされる忌まわしい日なのです。

職人も三隣亡のことを知っている場合が多いので、相談しつつ、良い日取りを選んで上棟式を行いましょう。

上棟式を行うのに用意する物は?

上棟式を行う時に用意する物について解説します。

神事用のお清め用品・お供え物

上棟式用のお清め用品・お供え物として、酒・塩・米などを用意する必要があります。
また、上棟式の飾りや旗などを用意します。

現場工事関係者用への料理・お弁当・差し入れ

ケータリング

職人や現場監督など、現場の工事関係者に対して料理・弁当・差し入れなどを用意します。

昼食であれば弁当、夜の宴会であればケータリングなどの料理を用意しましょう。もちろん、手作りの料理でも構いません。差し入れは、ジュースやお茶、お菓子などを準備して下さい。

昼食や宴会にしろ、車で出勤している工事関係者がいるため、ノンアルコールビールやソフトドリンクなどの提供に配慮しましょう。

上棟式の参加者への手土産

手土産

上棟式では、参加してくれた工事関係者に対して、手土産を渡すこともあります。

手土産の内容としてはお酒・お赤飯・紅白饅頭などが代表的。
手土産を準備する時にはのし紙をつけて渡しましょう。

上棟式のご祝儀

上棟式では、参加してくれた工事関係者に対して、ご祝儀を渡すこともあります。
ただし、手土産を渡した場合は、ご祝儀は不要と考えて構いません。

金額は相手の役割によって以下の通り変わってきます。

  • 棟  梁:10,000~30,000円
  • 現場監督:5,000~10,000円
  • 大  工:3,000~5,000円

上棟式の流れ

上棟式の日程を決めて用意する物を決めたら、後は上棟式を進めていきます。

上棟式の流れは祭壇の前に集まることから始まります。

祭壇の前に、施主や施主の家族、そして工事関係者が集まり、棟梁が祝詞を述べた後、施主や棟梁によるお清めが行われます。お清めでは酒・塩・米の順で清めていきます。

お清めが終わったら二礼拍手一礼を行い、施主が挨拶します。施主の挨拶の後に乾杯。乾杯が終われば上棟式のクライマックスです。手締めを行って上棟式は終了。
施主より、工事関係者に対してご祝儀あるいは手土産が配られます。

上棟式の挨拶は何を話せばいい?

「上棟式の流れにある挨拶って何を話せばいいの?」と思うかもしれませんが、堅苦しく考える必要はありません。

上棟式の目的は、「感謝の気持ちを伝える」と「工事の安全祈願」の2つでした。
つまり、上棟式の挨拶では、上棟の工事に対して感謝し、そしてこれからの工事についてお願いするという内容で挨拶すれば良いのです。

もし、付け加えるとしたら施主が考えている家への思いについて語ってみると、工事関係者の理解を得られやすくなることでしょう。

ご近所さんへの挨拶は必要?

上棟式を行うにあたっては、近所への挨拶をしておいた方が良さそうです。

絶対やらないといけないという訳ではないのですが、上棟式でお騒がせする旨を伝えておきましょう。家に住めば近所との付き合いが増えてくるのですから、上棟式は、家に住む前から近所への挨拶をする絶好のチャンス。

近隣住民との付き合いを円滑にする意味でも、イベントを上手に活用できると良いですね。

上棟式を参加するには適切な服装とは?

スーツを着た人

上棟式を行うにあたって、施主としてふさわしい服装があります。

ジーンズやトレーナーなどのカジュアルな服装ではなく、スーツやジャケットスタイルの平服を選ぶと良いでしょう。夏場はジャケットを着る必要はありません。

上棟式の予算相場

上棟式を行う場合の予算はどのくらいかかるでしょうか。

まず、神事用のお清め用品・お供え物は1万円程度かかります。
次に、ご祝儀については、以前に以下の通りかかることを説明しました。

  • 棟  梁:10,000~30,000円
  • 現場監督:5,000~10,000円
  • 大  工:3,000~5,000円

飲食費については、昼食を出す場合、宴会まで行う場合などで異なります。

昼食なら1人につき2,000円程度、宴会は1人につき5,000円程度かかると見積もっておきたいところです。 棟梁1人(30,000円)、現場監督1人(10,000円)、大工が2人(5,000×2=10,000円)、施主側の参加者が3人だとすると、昼食を出す場合は7万5千円くらいかかります。

また、宴会を行う場合は9万5千円くらいが妥当。

上棟式にかかる予算相場は、ざっと10万円はかかると思った方が良いです。
参加人数が多ければ多いほど予算相場は大きくかかります。

上棟式は絶対行った方がいい?
雨天の場合はどうする?

雨の日

そもそも、上棟式は絶対行わないといけないものなのでしょうか?
家を建てるだけでもお金がかかっていますから、予算が足りなければ上棟式はスルーしたいと思う人もいるでしょう。

結論からいえば、上棟式は絶対行わないといけないものではありません。

上棟式を行わなかったからといって、工事関係者がその後の工事を手抜きにする訳ではないので、予算に応じて上棟式をやる・やらないを決めて構いません。

ただ、上棟式とは、職人をはじめとする工事関係者への感謝の意を伝える場。

上棟式をやらなかった場合でも、棟上げを行うあたりでは家を見に行っても良いと思います。その上で、工事関係者に感謝の言葉を添えてあげると、相手もやる気を出して工事に励んでくれるでしょう。

上棟式当日に雨が降った時は、よほど強い雨でない限り、雨が降っても上棟式を行って大丈夫です。

いまの時代の主流は違う?
近年の上棟式とは

上棟式について、現代の主流は略式上棟式が多いようです。

儀式という格式ばったものではなく、工事関係者とのコミュニケーションに主眼を置いたものが現代の主流である”略式上棟式”です。施主と工務店の関係性が強かった昔と比べて、現代はハウスメーカーや大手不動産業者などが仲介を行うため、繋がりが薄いというのも原因の一つ。

特に都心部では家を建てるだけで多額のコストがかかるため、伝統的な形式に乗っ取った方法で行うことは稀なようです。

大工さんや工事現場関係者との交流も大切に!
「上棟式」をスムーズに行おう

上棟式の流れや必要な物について説明しました。上棟式を行うことで、工事関係者との交流ができ、感謝の意を伝えることができます。

また、今後の工事についても引き続きお願いする気持ちを伝える場です。
近年では上棟式を行わなかったり、略式上棟式を行ったりするケースが増えています。