「地鎮祭」の準備や服装・流れなど知っておきたいポイントを徹底解説

地鎮祭(じちんさい)は、新築で家を建てるときに行う祭事の一つです。

滅多に体験できない珍しい行事なので、「準備や祭事の流れはどうなっているのか」「絶対にやらなければいけないのか」など、たくさんの疑問が浮かんでいるハズ。

この記事では、地鎮祭の基本的な知識から、予算や準備、注意すべきポイントなどについて分かりやすく解説します。

地鎮祭とは

地鎮祭とは、土地を守る神様に対して、土地を使う許しを乞う祭事です。

工事が安全に進むことを祈願し、家が完成したあとも末長く繁栄するように願う意味もあります。

地鎮祭は誰が参列する?

地鎮祭は通常、依頼主・神主・工事関係者が参加します。

工事関係者は、施工会社・現場担当者・大工・作業員など、建築工事に関わる人が参加するのが普通です。

簡易的な地鎮祭で済ませる場合は、依頼主家族と神主のみで行う場合もあります。

地鎮祭はどう行う?日取りはいつ?

地鎮祭は、建築会社が主催するのが一般的です。

依頼主側で準備することもありますが、当日の準備・進行は建築会社が担当します。

日取りは冠婚葬祭と同じく、縁起が良い日を選んで行います。

「六曜」という暦の「大安」「先勝」「友引」にあたる日の午前中が良いとされています。

関係者全員の日にちを合わせるのが困難な場合は、縁起が悪い日付以外で調整されることもあります。

地鎮祭にかかる費用・相場

地鎮祭にかかる費用の相場は、3〜5万円程度です。

神主に支払う「御初穂料」が2万円程度、お供え物が5,000〜1万円程度となります。

そのほか、近隣住民への粗品や、宴会の食事、弁当代などを追加すると費用が増えることになります。

地域によっては10万円以上となる場合もあるので、建築会社や工務店の人にあらかじめ相談しておきましょう。

地鎮祭の流れ&必要な時間を知っておこう

地鎮祭当日の流れと所要時間を解説します。

地鎮祭の所要時間は、30分から1時間程度になります。

片付けや宴会準備なども考慮すると、大体1〜2時間のスケジュールを確保しておけば大丈夫でしょう。

地鎮祭の司会進行は建築社会と神主が担当するので、流れ通りに行動すればOK。地鎮祭の内容は各地域によって異なる場合があるので、事前に建築会社に確認しておくのが良いでしょう。

ここでは一般的な地鎮祭の流れを簡単に紹介します。

1:開会の儀 神主が開会宣言を行い、地鎮祭が始まります。
2:お祓い 神主が参列者と祭壇のお供え物にお祓いし、神様を祭壇に迎える儀式を行います。
3:献饌 酒と水をお供えし、神様に祭壇のお供え物を食べてもらう儀式。
4:祝詞奏上 神様に土地を使うことを告げ、工事の安全を祈願する儀式。
5:四方祓い 神主が米・塩・白紙を使って土地を清める儀式。
6:地鎮の儀 施主・施工者・設計者が鎌(かま)や鍬(くわ)を持ち、盛砂を掘る儀式。施主の掛け声とともに行う。
7:玉串拝礼 参列者が一人ずつ祭壇の前で玉串を神様に捧げる儀式。
8:昇神 神主がお供え物を下げ、神様にお帰りいただく儀式。全員が起立して行います。
9:乾杯 お供え物のおさがりを食べながら、神酒で乾杯する(閉式後に行うパターンもある)
10:閉式 神主が儀式の終了を宣言する。

地鎮祭を行うまでに準備するもの

地鎮祭は通常建築会社が進行してくれますが、依頼主自身が用意しなければいけないものがいくつかあります。

依頼主と建築会社が準備すべきことをまとめたので、イメージが沸かない人はぜひ参考にしてみましょう。

依頼主が用意するもの

依頼主が自分で用意すべきものは、地鎮祭で使用する神様へのお供え物です。

「米」「塩」「水」「清酒」「海の幸」「季節の果物」「野菜」などを揃えるのが一般的で、当日までに準備しておく必要があります。

特別な食材は必要ないため、会場近くのスーパーでほぼ全て購入可能。予算は5,000円〜程度が必要になります。

地鎮祭の進行をスムーズにするために、神主に支払う御初穂料や車代も当日までに準備しておきましょう。

そのほか、地鎮祭後に宴会を開く場合は、別途食材を購入・準備しておく必要があります。

建築会社や神主が用意するもの

地鎮祭の会場作りや進行に必要な道具は、通常は全て建築会社・工務店が準備してくれます。

祭事に必要な4本の笹竹やしめ縄、砂、スコップなどの道具はもちろん、椅子やテントなどの会場作りも全て行ってくれます。

準備費用は建築代金に含まれているケースが多いですが、気になる人は事前に質問しておきましょう。

地鎮祭前後に近所への挨拶も忘れずに

地鎮祭自体は長くても1時間前後で終わりますが、その後に近隣住民への挨拶回りをするのが一般的な流れです。

工事中は車の出入りや作業音などで周囲に迷惑をかけるため、依頼主・建築会社・現場担当者などを連れて訪問するのがマナー。

土地の向いにある家3軒と、両隣2軒にするのが良いでしょう。

特に決まりはありませんが、1,000〜2,000円程度の粗品を用意してもOKです。

地域によっては、近隣住民のほか、町内会の会長に挨拶をした方が良い場合もあります。

挨拶回りのマナーは地域の風習や特徴によるものが大きいため、心配な人は建築会社に事前に相談しておくのがベスト。

マイホームの場合、近隣住民とは長く付き合うことになるため、くれぐれも失礼のないように挨拶をしましょう。

地鎮祭を行うときに気を付けたいポイント

この章では、実際に地鎮祭を行うときに注意しておきたいポイントをまとめました。

地鎮祭を行う予定がある人は、前もって準備を進めておきましょう。

地鎮祭の時の服装は?

地鎮祭に参加するときは、フォーマルな服装を着用するようにしましょう。

スーツタイプのジャケット・ネクタイなどを着用していればOK。

もちろんスーツ一式で統一しても問題ないですが、礼服まで用意する必要はありません。

戸建ての小規模な地鎮祭の場合は、綺麗の普段着を着用するケースも増えているようです。

ただし、地鎮祭の直後に挨拶回りをするときは注意が必要。

近所の人に失礼がないように、きれいめな服装を着用するのがマナーです。

地鎮祭のご祈祷料の「のし袋」の表書きは?

ご祈祷料を入れる「のし袋」の表書きに書くべき言葉は、「初穂料」「玉串料」「祈祷料」「御礼」など様々な書き方があります。

地域によっても異なりますが、最も一般的な「御初穂料」と記載しておけば大丈夫。

こちらも心配な人は建築・施工会社の人に聞いておくのが良いでしょう。

地鎮祭の必要性とは-地鎮祭をしなくてもいいの?

「そもそも地鎮祭ってやる必要あるの?」という疑問を持つ人もいるでしょう。

結論から言えば、地鎮祭はやらなくても大丈夫です。

法律上の規定はないため、あくまでも施主・建築会社の意向によってやる・やらないを決めることになります。

実際に都市部エリアの戸建て住宅は、施工スピードを重視し、地鎮祭をやらない家庭も多くあるそうです。

一方で、地域の風習や文化が色濃く残る地方では祭事を重視する住民が多く、地域密着型の工務店ほど地鎮祭を積極的に行う傾向があります。

工事中の事故やトラブルが心配な人も、地鎮祭を強くお願いすることが多いそう。

周辺住民からよく思われない場合もあるため、地域の特性や予算に合わせて決めるのが良いと思います。

簡易的な地鎮祭のやり方はある?

建築会社との相談次第ですが、地鎮祭を簡略化する方法もあります。

一般的なのは、地鎮祭の流れで重要な要素を神主と家族だけで行う方法です。

こちらは立ち合いが必要になりますが、本格的な準備が必要なく、費用と時間を節約することができます。

そのほか、家族のみで行う「セルフ地鎮祭」や、神社に行って直接土地を祈祷してもらうなど、さまざまな方法があります。

地鎮祭に招待されたらお祝い品やお祝い金は必要?

地鎮祭はほとんどの場合、家族・神主・建築業者のみで行いますが、親戚やお世話になっている人を呼ぶ場合もあります。

地鎮祭に招待されたときは、お祝い品を持参するのがマナーです。

清酒・菓子折り・果物などを持っていくのが一般的です。

お祝い品には必ずのしを付け、「地鎮祭 御祝」など、祝いの言葉を書いておきましょう。

なお、招待された場合のお祝い金は必要ありません。

「地鎮祭」で無事に家が建つことを願う

地鎮祭の基本的な知識や準備のコツを解説しました。

実際の進行や予算帯などは地域によって大きく異なるため、事前に準備と調査を入念にやっておくのがおすすめです。

新築で家を建てるときのみ行う地鎮祭は、一生に一度参加できるかわからない珍しい祭事。

夢のマイホームを建てるときは、安全祈願も兼ねてぜひ参加してみるのがおすすめです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です