ライフステージで暮らしはどう変わる?住まいを選ぶポイントと購入のタイミングを解説

    ライフステージごとに快適な住まいは変化していくものです。

    マイホームを購入するタイミングは家族の暮らしによって異なりますが、「なかなか決められない」「ベストなタイミングを見極められない」という人は多いでしょう。

    この記事では、住まいとは切っても切れないライフステージの特徴や考え方について解説します。

    ライフステージとは?

    ライフステージとは、 就学・就職・結婚・出産・子育て・リタイアなど、人生のステージ(段階)のことを指します。

    それぞれのステージは人生における節目であり、家族構成が変化するなど、家計にかかる費用も異なってきます。

    住まいについては、ライフステージの変化が購入やリフォームなどのタイミングを考える機会になります。

    住宅を購入するタイミングに悩んでいる方は、まずご自身のライフステージを見直すところから始めてみましょう。

    ライフステージ別で見る住宅の購入タイミング

    結婚や出産などのライフイベントが、マイホーム購入のきっかけとなることは多いです。

    ベストなタイミングは家庭によって異なりますが、各ライフステージの特徴を把握しておくことで、最適な選択ができるようになります。

    ここからは、住まいを購入するのに適したタイミングを4つのライフステージ別で紹介します。

    結婚を機に

    結婚指輪をはめた人の手
    Photo by Samantha Gades on Unsplash

    結婚を機に住まいを購入するメリットは、比較的年齢が若い時期なら定年前にローンの返済が終わる可能性が高くなること。

    とくに夫婦共働きであれば、年収を合算して住宅ローンを借入れることもできます。

    また、借入れ可能額が増える場合があり、そうなると購入できる物件の選択肢が広がることがあります。

    デメリットは、家族構成が未定であること。

    子供が生まれた場合は手狭に感じる場合もあるでしょう。子供が何人生まれるか、男女であれば将来的に部屋を分けるかなども悩みどころです。

    部屋の数が足りないとリフォームや住み替えが必要になることもあり、かえって費用がかさんでしまうこともあります。

    子供が生まれたとき

    赤ちゃん
    Photo by Ignacio Campo on Unsplash

    子供が生まれたタイミングで住まいの購入を検討するメリットは、子育てをしやすい環境を考えて住む街を選べる点です。

    また、出産前にも子供の人数や性別がわかれば、将来的に活用しやすい間取りをイメージしやすくなります。

    デメリットは、子供が生まれたばかりだと目が離せない中で引っ越しの準備をしなくてはならないこと。

    出産後すぐだと母親の体力が回復していないことが多く、子育ても大変で公私共にバタバタしやすいので無理は禁物です。

    子供の進学に合わせて

    スクールバス
    Photo by Element5 Digital on Unsplash

    子供の進学に合わせて住まいの購入を決意する人も多いです。

    進学のタイミングで住まいを購入するメリットは、通学路の安全性や教育環境を見極められること。入学前であれば、転校の心配もありません。

    デメリットは、子供が通う学校に近い地域に限定することで、理想の物件が見つかりにくくなる可能性があることです。

    定年後夫婦だけになったとき

    夫婦がベンチで座っている様子
    Photo by Ray S on Unsplash

    子育てをしている間は、通学や通勤の利便性を意識して、住まいを選ぶ方が多いのではないでしょうか。

    定年後や夫婦だけになった場合は、暮らしやすさや住みたい街など、これまでとは違う幅広い選択肢の中から土地を選べるのがメリットです。

    また、近い将来を見越してバリアフリーなど、老後を意識した住まいを選択することもできます。

    高齢者になると健康面などにより賃貸の入居を敬遠されてしまう場合があるので、マイホームを購入することで賃料の負担や住まいの不安が軽減されます。

    デメリットは、定年後だと住宅ローンを借りにくいこと。そのため通常は退職金などで払いますが、貯蓄が減ってしまうのは不安要素といえるでしょう。

    ライフステージの変化に対応しやすいのは注文住宅

    結婚・出産・子供の進学・定年後以外にも住まいを購入するきっかけはあります。

    家賃を払い続けることを無駄に感じたり、身近な人が住まいを購入しそれに触発されたりと…きっかけはさまざま。

    なかなか先を見極められないうちに住まいを購入するのは不安な方もいるでしょう。

    そんな方は、注文住宅で理想のマイホームを建てるのがおすすめです。

    将来をイメージして間取りを考えられるので、どんなライフステージでも暮らしに合った家を建てられるのが最大のメリットです。

    子供の成長に合わせた間取りの実例アイデア3選

    ライフステージを考えるときに注目したいのは、子供の成長に応じた間取りの変化です。

    ここからは、子供との生活で考えたい間取りの活用アイデアについて紹介していきます。

    リビングは広く確保する

    リビング

    子供が小さいうちは、親子ともにリビングで過ごすことが多いでしょう。

    子供のお友達が来たり、来客があった場合でも、広いリビングなら子供を見守りながら対応が可能です。

    また、最近は幼児や小学生だけでなく、中高生でもリビングで勉強をする子供も少なくありません。

    広めに確保しておくことで、後から勉強コーナーを設けることもできます。

    また、子供の成長に応じて荷物も増えてきます。その場合、リビングの一部にクローゼットを設けることですっきりと片付きます。

    クローゼットを設置するにもある程度広さがないとできません。

    最初から将来のことを考慮することで、変化に柔軟に対応できるのです。

    子供部屋は可動式壁で仕切る

    将来的に2部屋にできるように設計された部屋

    子供部屋に可動式壁を導入することで、子供が増えた場合でも後から部屋を仕切ることができます。

    仕切りスペースをあらかじめ想定して、ドアをつける場所や窓の配置のことも考えておくと安心です。

    子供部屋は子供が巣立ったら不要になるもの。可動式壁なら壁をとって広い空間にもなるほか、用途によって可変できるので便利に活用できます。

    また、SE構法などの頑強な木枠組み設計であれば、可動式タイプでなくともリフォーム工事で容易に間取りの変更を行うことができます。


    将来的な間取り変更の自由度を考えて設計方法を選ぶのも一つの手でしょう。

    二世帯住宅を見据えた間取りの注意点

    二世帯住宅は親子で助け合いながら暮らす間取りタイプで、こちらもライフステージと密接に関係する住宅の一つです。

    入居時の間取りはもちろん、将来の暮らしのことも考えて間取りを決めることがポイントになります。

    二世帯住宅には、主に3タイプがあります。

    • 同居
    • 共用部分がある「半同居」
    • 完全分離

    注文住宅では、将来に備えて二世帯にリフォーム可能な間取りにすることもできます。

    プランの段階で水回りの増設を相談しておく

    二世帯に備えた間取りで一番大変なのが水回りの工事です。

    将来的に二世帯住宅を考える場合、キッチンや浴室の水回りを増設できるように、あらかじめ相談しておくのがベスト。

    急な水回り工事は施工コストが大幅にかかってしまうため、カスタマイズ性の高い間取りを組んでおくことが重要です。

    シンプルな形状ほど間取りの可変性が高い

    家族構成やライフスタイルの変化などにより、住まいを変化させていく必要があります。

    変化させるためには、形状がシンプルであることが重要なポイントに。

    例えば、L字型やコの字型など複雑な形状だと、耐力壁や柱が必要になり、これらは動かすことができません。そのため間取りの可変性が限られてしまいます。

    注文住宅でプランを相談する場合は、シンプルな設計を心掛けておくことで、長く快適な住まいを実現できます。

    ライフステージを見据えて家を建てよう

    家族で野原を歩いている様子
    Photo by Jessica Rockowitz on Unsplash

    住まいを購入するタイミングは、家族によってさまざまです。

    タイミングが掴めないという方は、自分と家族のライフステージを一から考えてみましょう。

    費用や間取りなどを考慮しつつ、より良いタイミングを見極められるはず。

    住宅の購入タイミングが決まったら、将来の暮らしを想定しつつ間取りを考えてみてくださいね。