新築・リフォームで知っておきたい!屋根選びのポイントと種類を解説

新築・リフォームで気になるのが屋根の種類です。

いろいろな種類があるけど、「一体どんな形状が良いのか?」「屋根材によってどんな違いがあるのか?」など、疑問点が多いのではないでしょうか。

そこで今回は、屋根選びの基礎知識と、代表的な屋根の形状・屋根材の種類を解説します。

屋根を選ぶときに知っておいた方がいいこと

屋根を選ぶときに抑えておきたいポイントは主に2つ。「屋根の形状」と「屋根材の種類」です。

形状と素材の組み合わせによって、屋根の性能・価格帯・デザインの自由度などが大きく変わります。

住む場所によっても適した屋根材は変わりますし、家の間取りや広さによっても施工できる形状は異なります。

屋根の形状が特殊になると足場の設置費用や追加工賃がかかる場合もあるので、トータルの見積りをきちんと出してから比較・検討できるようにしましょう。

価格・デザイン・耐用年数で選ぶ

戸建て

「価格」「デザイン」「耐用年数」から屋根の組み合わせを決めるのも一つの手です。

価格を比較する場合は、

  • 屋根材の購入費用
  • 施工費用
  • 定期メンテナンスの総額
  • 破損した場合の修理費用

など、あらゆる項目で比べてみるのがおすすめ。

少々高い素材でも長持ちすれば結果的にコスパは良いので、「価格」×「耐用年数」のバランスも大切です。

見た目を重視するなら、デザインの自由度が高い屋根材や、複雑な形状の屋根を選ぶのも良いでしょう。何を重視するのかによって、ベストな選択肢が変わってくるのが屋根選びの面白いところ。

なんとなくで選ぶのではなく、自分の要望をはっきりさせておくとスムーズに屋根を選べるようになります。

塗装や葺き替えの費用やタイミングは?

塗装や葺き替えのタイミングについては、劣化が早い場合で15〜20年程度、長持ちした場合で50〜60年程度となっています。

屋根形状や居住地域の環境によって劣化スピードは大きく変わるので、定期メンテナンスで状態を常に確認しておくことが大切です。

また、スレート系の素材は定期的に塗装の塗り直しが必要になります。

屋根材の中でも特に耐久性が高い粘土瓦でも、台風によるダメージで部分的なひび割れ・破損が起こる場合はあります。

破損部分はすぐに修理しないと雨漏りや外壁破損の原因になるので、耐久性が高いからと油断せずにメンテナンスとこまめな修復を必ず徹底しましょう。

メンテナンスの頻度や費用については、ハウスメーカーや工務店に確認することで詳しく教えてくれます。

代表的な屋根の形状を4タイプに分けて紹介

マイホームにぴったりの屋根を選ぶには、屋根の種類をしっかりと抑えておくことが大切です。

この章では、一般的な住宅で採用されることが多い屋根の形状を4つのタイプに分類して紹介します。

それぞれの特徴を理解して、屋根を選ぶときの参考にしてみてください。

切妻屋根

切妻屋根の家

切妻(きりつま)屋根は、一般的な住宅で最も採用率の高い屋根の一つ。面を2つくっつけて山の形にしたシンプルな作りの屋根です。

屋根の接合部分が少ないので、施工費用があまりかからないのも嬉しいポイント。

雨・雪・風への耐性も高く、耐久性とコストのバランスに優れた屋根といえるでしょう。

デメリットを挙げるとするなら、2面で雨を受けるので雨水の負担が大きくなりやすいことと、日除けがない面の外壁が太陽光で劣化しやすいこと、普及率が高いので屋根の見た目で個性を出したい人には向かないこと、などが挙げられます。

寄棟屋根

寄棟屋根の家
Photo by Ivan Bandura on Unsplash

寄棟(よせむね)屋根は、三角形2つと台形2つを組み合わせた山形の屋根です。

切妻屋根と比べて雨を受ける面が4つもあるので、そのぶん屋根としての性能が向上しているのが特徴。耐久性も高く、太陽光による外壁の劣化も防いでくれます。

屋根の接合面が多いぶん施工費用は少し高め。

また、密閉率が高くなるので通気性が悪くなるというデメリットがあります。そのほか、太陽光パネルを設置する場合、置ける面積が極端に少なくなってしまう特徴もあります。

片流れ屋根

片流れ屋根の家

片流れ屋根は、屋根が1面しか存在しない屋根のことです。

1つの面で雨や風を凌ぐ必要があるので雨受けの負担が大きく、ほかの屋根と比べて雨漏りの原因や設備劣化が起こりやすい形状です。

屋根の施工自体は簡単なので費用を安く抑えることができ、狭小住宅などの屋根面積が少ない建物でも容易に施工できるのがポイント。

太陽光パネルを設置しやすい、見た目のデザイン性に優れるなど、隠れたメリットも存在します。

雨漏りや設備劣化はこまめなメンテナンスでカバーできる部分も多いため、最近はあえて片流れ屋根を施工する人も増えています。

方形屋根

方形屋根の家
Photo by Sangga Rima Roman Selia on Unsplash

方形(ほうぎょう)屋根は、三角形を4つ組み合わせた山形の屋根です。

面が4つある点は寄棟屋根と一緒ですが、形状的に正方形の間取り以外では施工しにくくなります。

寄棟屋根と同じく耐久性が高く、雨受けの負担を分散しやすいのがメリットです。四方の点から均等に雨が落ちるため、外壁の劣化を防ぎやすいのも特徴です。

通気性が悪くなりがちなのも寄棟屋根と同様で、屋根裏を定期的にメンテナンスする必要があります。屋根の接合面が多いので、施工費用も若干高くなります。

ほかにもある!特徴的な形状の屋根

陸屋根の家

代表的な4つの屋根形状を紹介しましたが、魅力的な屋根はほかにもまだあります。

4面の寄棟と2面の切妻を組み合わせた見た目の「入母屋屋根(いりおもや)」は、耐久性と見た目の良さを両立したハイブリットタイプ。

構造が複雑になったぶん施工費用は高くなりますが、屋根裏に窓を付けたり、空間を広くとったり、外観の色を塗り分けられたりと、カスタマイズの自由度はさらに上がっています。

最近人気のデザイナーズ物件によく採用されているのが、平らな形状をした「陸屋根(りくやね)」と呼ばれる屋根です。

おしゃれな見た目とデザイン性の高さが売りですが、本来木造の一戸建てには向かない屋根形状なので、施工するときは雨受けの機能を別で実装する必要があります。

メンテナンスの手間がかかるのが難点ですが、屋上を設置したり、採光用に天窓を付けたりと、陸屋根ならではの機能を付けられるのが最大の魅力です。

屋根材の種類を4つのタイプで紹介

屋根の形状と合わせて知っておきたいのが、屋根の施工に使う素材です。

「形状」×「素材」の組み合わせで、耐久性・デザイン・施工費用などが決まるので、代表的な屋根材の種類をチェックしておきましょう。

スレート系

スレートとは、セメントと粘土を混ぜて加工した屋根材のこと。

軽量で加工しやすいため、どんな屋根の形状でも施工しやすいのが特徴です。

  • 平べったい形状でスタンダードな「平板
  • 波状の形が印象的な「波型
  • 天然石を組み込んだ高級素材「天然スレート

など、種類も豊富に揃っています。

カラーバリエーションが多く、どんなデザインにも合わせやすいのが魅力。施工費用が安く耐久性も高いですが、軽量故に強風に弱いのが弱点です。

ガルバリウムなどの金属系

ガルバリウム鋼板などに代表される金属系は、金属に防錆加工を施した屋根材になります。

軽量で強度が高く、スレートと同様に施工しやすいのが特徴です。

修理費用も安く済むことが多いので、強風や大雨による被害を最小限に抑えることができます。

金属なので防音性が低く、雨音などが部屋に響きやすいのがデメリット。断熱性もほかの屋根材と比べて低めです。

見た目のデザイン性やバリエーションは多いので、スタリッシュな雰囲気を出したい人に人気が高い素材です。

粘土瓦

神社の屋根
Photo by David Emrich on Unsplash

強度の高い粘土を高温で焼き上げたのが粘土瓦です。

頑丈で強度が高いため、古くから純和風の木造建築で使用されていました。

自然素材独特の調湿機能と断熱機能を備えており、気温変化にも強いのが特徴です。

高級素材なので購入費用が高く、台風などでダメージを受けた場合の修理も高額になりがちなのがネック。

デザイン的に洋風の住宅にはマッチしにくいので、和風の一軒家などでよく使われる屋根材です。

セメント瓦

セメント瓦は、従来の粘土焼きではなくセメントを焼き上げて作った瓦のこと。

伝統的な瓦屋根を一般向けの仕様に改良したタイプで、粘土瓦よりもリーズナブルな価格で購入することが可能です。

従来の瓦よりも軽量で施工しやすいため、一般住宅でも多く採用されている素材です。基本的な機能は粘土瓦と似ていますが、耐用年数は少し短め。

定期的なメンテナンスやこまめな修理が必要になる屋根材です。

耐久性も考慮して好みのデザインの屋根を見つけよう

街並み
Photo by Markus Clemens on Unsplash

今回は代表的な屋根の形状と屋根材について紹介しました。

紹介した屋根の種類は全体のほんの一部なので、組み合わせ次第で無限のバリエーションを組むことができます。

耐久性とデザイン、費用面のバランスを見て、お気に入りの屋根パターンを探してみてください。