ユニットバスはどう選ぶ?費用・選び方・各メーカーの特徴を徹底解説

ユニットバスとは、現代の生活環境に合わせて開発された利便性の高い浴室の一つです。

新築・リフォーム時にユニットバスを導入したい場合、どのようなポイントに注意して施工を進めるべきなのでしょうか。

この記事では、ユニットバスの定義や選ぶときの注意点、予算、おすすめメーカーについて分かりやすく解説します。

多くの人が誤解?「ユニットバス」の本当の意味とは

ユニットバス

「ユニットバス」という言葉を聞くと、多くの人がバス・トイレ・洗面台の3つがセットになったものをイメージすると思います。

これはよくある間違いの一つで、厳密にはユニットバスという大きなジャンルの一要素にしか過ぎません。

ユニットバスの正しい定義は、「防水性の高い素材で浴槽・床・壁などのパーツを作り、現地で組み立てるスピーディーな施工方法」です。

従来の施工方法と区別するために「ユニット工法」と呼ばれることもあります。

◆在来工法:床や壁に防水性のタイルを一枚一枚貼っていく施工方法。現地で加工をしつつ作業をするため、施工スピードが大幅にかかる。また、作業員のコスト増にもつながる。

◆ユニット工法:浴室のパーツを専門の工場で作成し、組み立て作業のみを現地で行う。浴室のサイズに合わせて作ったパーツを組み合わせるだけなので、施工スピードが非常に速く済む。

つまり、ユニット工法で作られた浴室は、全てユニットバスの分類に入るということです。

ユニットバスの種類まとめ 3点ユニットバス・・・バス、トイレ、洗面台がセットになったタイプ

2点ユニットバス・・・バス、洗面台がセットになったタイプ

通常のユニットバス・・・バス、トイレ、洗面台が独立したタイプ

初心者必見!ユニットバスの特徴

ユニットバス

ユニットバスは、従来の施工方法と比べてどんな特徴があるのでしょうか。

施工スピード以外のメリットを簡単に紹介します。

断熱性に優れている/暖かさを保つことができる

海が見えるユニットバス

ユニットバスのメリットの一つは、浴室の保温性能が高いことです。

家の骨組みと完全に独立した場所に作るため、外壁から来る寒さを完全にシャットアウトできます。

天井・床・壁・浴槽と全てのパーツが熱を逃しにくい構造で作られており、寒さが厳しい時期でも暖かさをキープすることができます。

掃除が簡単

お風呂掃除

浴室の掃除がすぐに終わるのもユニットバスの魅力です。

在来工法の浴室だとタイルの溝に汚れが溜まりやすく、浴槽や壁の掃除に大きな時間がかかっていました。

ユニットバスには汚れの溜まりやすい継ぎ目がなく、壁や床自体が汚れを弾きやすい素材でできています。

速乾性が高いためカビも発生しにくく、掃除の手間がかなり軽減されます。

リフォームするなら知っておきたい!ユニットバスの基礎知識

グリーンのあるユニットバス

新築・リフォームでユニットバスの設置を考えている人は、施工するときの注意点についても学んでおきましょう。

リフォーム前に最低限覚えておきたい基礎知識をまとめました。

ユニットバスの主なサイズ・坪タイプ

ユニットバスのサイズを図る図

ユニットバスのサイズ表記は、「0.75坪」「1坪」「1.25坪」…というように、0.25坪刻みで表示されるのが一般的。

1坪は大体畳2枚分の広さなので、選ぶときの一つの指標にしてみてください。

ただしこれは床面積のみの指標なので、浴室の坪数を満たしていてもユニットバスを設置できるわけではありません。

坪数と合わせて、浴室全体の奥行きと幅のサイズを確認し、条件に合ったものの中から理想のユニットバスを選びましょう。

相場はいくら?ユニットバスの価格

ユニットバス工事の平均相場は、大体60〜80万円程度です。

必要最低限の設備のみであれば、60万円以下で抑えることも可能ですが、メーカーの最新機能や追加オプションなどを付けると、総額で100万円を超えてしまうことも。

一般的に浴室スペースが広くカスタマイズの自由度が高い戸建ての場合は値段が高くなりやすく、種類や設備が限られるコンパクトなスペースのマンションの場合は値段が安くなりがちです。

家族と相談して必要な要素を決め、予算内に収まるようにプランを決めましょう。

「搬入できるかどうか」は要チェック

洗面所の見えるユニットバス

ユニットバスは、玄関の入り口や家の間取り、浴室サイズを十分に確認してから選ぶのがベストです。

各メーカーは規格に合ったプランしか置いていないため、天井や浴室スペースが大きすぎる・狭すぎるといった場合、細かいカスタマイズができません。

場合によっては大掛かりが工事が必要になることもあるので、事前にショールームを訪れて相談してみると良いでしょう。

意外と短い?リフォームに必要な工事期間

ユニットバスの工事自体は、3〜5日程度で終わる場合がほとんどです。

短期間であれば近くの銭湯などを利用しつつ、家で生活をすることができます。

ユニットバスの選び方

悩んでる人

各メーカーごとに魅力的なユニットバスが多数販売されているため、どれを選んで良いのか迷ってしまうハズ。

ここではユニットバスを選ぶときにチェックしておきたいポイントをいくつか紹介します。

ドアの位置と種類

大きな開き戸のついたバスルームが見える洗面所

ユニットバスの施工を考える場合、まず最初に気にしたいのは浴室のドア。

浴室ドアは大きく分けて3つのタイプに分類されます。

それぞれにメリット・デメリットが存在するので、理想に合わせて選ぶのがおすすめです。

【代表的な3つの浴室扉】

①開き戸:ドアノブやレバーを押して開ける一般的なタイプの扉。子供やお年寄りでも使いやすい反面、大きくスペースをとってしまう。

②引き戸:横にスライドさせるタイプの扉。スペースをほとんどとらないため、空間を有効活用しやすい。壁を一部施工する必要があるため、費用がかさみやすい。

③折れ戸:折り畳まれるタイプの扉。開き戸と引き戸の良いとこ取りをしたような扉で、主にマンションタイプに多い。使いやすく省スペースだか、故障しやすい。

浴槽の種類

落ち着いた雰囲気のバスルーム

ユニットバスの主役ともいえるのが、やはり浴槽です。

安価かつ利便性の高い「FRP」という素材の浴槽が一般的ですが、高級感を出したい人は「人工大理石」や「ホーロー」「檜」などの一風変わった浴槽もおすすめです。

形や色のバリエーションも豊富で、広く普及しているストレートタイプの浴槽から、お年寄りでも使いやすいコーナータイプ、出入りしやすいアーチタイプ、広々くつろげるワイドタイプなど種類も様々!

形が大きく、素材が貴重なほど高価になっていく傾向があります。

床と壁の材質

白で統一された清潔感のあるバスルーム

床や壁の材質も浴室の雰囲気を決める重要な要素の一つ。

汚れを弾きやすいもの・速乾性の高いもの・滑りにくいものなど、機能面重視で選ぶのも良いし、色や質感を重視してカスタマイズするのもおすすめ!

浴槽と種類と合わせて理想の材質を選んでみましょう。

その他オプション機能

ユニットバスを選ぶときは、付けられるオプション機能の豊富さにも着目してみましょう。

「浴室テレビ」「浴室乾燥機」「浴室床暖房」「ジェットバス機能」などなど、浴室の機能を追加・アップグレードできる機能が備わっている場合があります。

各メーカーごとに押しポイントや機能が異なるので、実現したい機能をリストアップしてから施工メーカーを決めるのもおすすめです。

ユニットバスを取り扱うメーカー5社をご紹介

小窓のついたユニットバス

国内で高いシェア率を誇るユニットバスメーカーを5つ紹介します。

TOTO

「TOTO」は、節水・省エネ機能に優れたユニットバスを販売するメーカーです。

戸建てユニットバスで高い人気を誇り、数多くの賞を受賞する「サザナ」を筆頭に、満足度の高いパッケージ商品を数多く展開。

高い断熱性を誇る「魔法瓶浴槽」や、空気を含んだ水が身体を包み込む「エアインシャワー」、こするだけで簡単に汚れが落ちる「ほっカラリ床」など、独自の技術を活かした便利機能を豊富に搭載しているのが特徴です。

LIXIL

「LIXIL」は、独自技術による快適な浴室空間と豊富なオプション機能が自慢のメーカーです。

水アカを防止して浴槽を清潔に保つ「キレイ浴槽」や、ダブル保温構造の浴槽「サーモバスS」、汚れを弾きやすい特殊床材「キレイサーモ」など、使いやすさを重視した商品が多め。

便利な機能を追加できるオプションが多機能かつ高性能なので、カスタマイズ好きの人には非常におすすめです。

Panasonic

日本の大手家電メーカー「Panasonic」が手掛けるユニットバスは、技術力を活かした使い心地の良い商品が多く取り揃えられています。

掃除やお手入れが簡単なモデルが多く、美容に特化したオプション機能が豊富にあります。

ぬるま湯でも身体をポカポカに温める「酸素美泡湯」や、マイクロバブルの泡が汚れを取り除く「エステケアシャワー」、ナノイー搭載の暖房乾燥機など、家電製品で培った技術力を存分に活かしたユニットバスを展開しています。

タカラスタンダード

「タカラスタンダード」は、珍しいホーロー素材の浴槽を備えたユニットバスを展開するメーカーです。

上質なデザインと耐久性を兼ね備えており、掃除もしやすいのが特徴。震度6強の地震に耐える「耐震システムバス」が特に人気で、安全性を重視する人から根強い支持を集めています。

細かいサイズ調整ができる「ぴったりサイズシステムバス」は、スペースを有効活用できる設計システム。規格サイズで良いユニットバスがないという場合でも、最適なリフォームを実現します。

トクラス

「トクラス」は、美しいデザインと機能性を両立したユニットバスを展開するメーカーです。

人造大理石の「うつくし浴槽」は同社の定番シリーズで、デザイン・機能性・耐久性・利便性の全てがハイクオリティー。

曇りにくくハッキリ見える「うつくしミラー」やガラス張りのスタイリッシュなドア「うつくしドア」など、デザインにこだわり抜いたユニットバスを多く手掛けているのが特徴です。

ユニットバスを選ぶ前に家族構成と要望をチェック

バスルームと寝室

ユニットバスの基本的な知識と、購入するときに気を付けたいポイントを解説しました。

実際にユニットバスを購入するときは、この記事で解説した項目を確認しつつ、ショールームに足を運んでみるのがおすすめです。

カタログを見るだけでは分からないことがたくさん見つかるでしょう。

自分の要望だけで勝手に決めるのではなく、家族の意見も取り入れつつ理想のユニットバスを探してみてください。