いま「デュアルライフ」が熱い?二拠点生活を始める前に知っておきたいこと

二つの拠点を持つ生活スタイルをさす「デュアルライフ」。

二拠点生活は、長年、時間やお金に余裕のある年金生活者や富裕層の特権と思われてきましたが、リモートワークや時短勤務など、自由な働き方が浸透すると共に一般に広がってきています。

デュアルライフとはどんな生活スタイルなのか、実現可能なのか、検証してみましょう。

「デュアルライフ」の意味とは?

田舎の風景
Photo by gaku on Unsplash

大都市と地方都市、農村と漁村など、デュアルライフにはさまざまなパターンがありますが、多くは都会の人が田舎にも拠点を持って生活する人たちです。中でも増えているのは20〜30代。

顕著なのは富裕層でなくてもデュアルライフを実現していることです。

その実現方法は多種多様で、週末や月1回だけ田舎に行く人もいれば、1年の半分を二つ目の拠点で生活する人も。

住み方も、別荘の購入や家族の家の相続だけでなく、賃貸、シェアハウス、安い宿泊施設など、従来のタイプにこだわらない人も増えています。

デュアルライフに向いているのはどんな人?

デュアルライフを楽しむ人が増えているとはいえ、二つの拠点を行ったり来たりの生活を続けるには、向き不向きがあると言えます。

都会と田舎の二拠点生活をする人たちに焦点を当てて、どんな人にデュアルライフが向いているか見ていきましょう。

仕事の自由度が高い人

パソコンで仕事をしている様子
Photo by Avel Chuklanov on Unsplash

二つの拠点に仕事場がある人は別として、オフィスに通うサラリーマンが二つの拠点で生活するのはなかなか難しいでしょう。

その点、場所にとらわれずに仕事ができる人たちは、二拠点生活が可能です。

フリーランスや在宅勤務をするエンジニア、グラフィックデザイナーなど、インターネットで仕事ができる人たちは、例え週数日や月に何度かオフィスに出勤するとしても、二拠点生活に向いていると言えるでしょう。

生活のオンオフを切り替えたい人

生活のオンとオフを切り替えるために二拠点生活をする人たちもいます。仕事をする平日は都会の家で生活し、週末に仕事とは切り離された郊外の家に向かうのは、典型的なパターンです。

週末や月に1度、移動する日を決めたら、都会での平日の仕事も効率よく終えるようになったという声が聞かれます。

大自然やふるさとに触れたい人

海の見える景色
Photo by Chery Lee on Unsplash

例え週末だけでも自然に触れたい人、また故郷の家に帰る人もデュアルライフの実践者と言えるでしょう。

都会の生活では土を踏む機会もなく、空を見上げる余裕もなかったという人たちが、大自然と生きる生活に。

猪や猿から家庭菜園の作物を守ったり、海に落ちる夕日を見て感動するなど、都会では得られない経験が得られるでしょう。

移住を試したい人

田舎の風景
Photo by Shino Nk on Unsplash

いつか田舎生活をしたいと考えている人も、二拠点生活で移住予定先の生活を始めることができます。

自分に田舎の生活が合っているのか、移住先に馴染めるのか、不安があってなかなか移住を決められない人にはぴったり。

移住生活に向けて、少しずつ田舎生活に重点を移したり、合わないと思ったら場所を変えたり、柔軟性が利くのも二拠点生活の良いところです。

デュアルライフのメリット

デュアルライフの実践方法は人それぞれですが、実践する人の満足度を見ると、生活満足度が上がったという人たちが、やや上がったという人たちを含めて、全体でも高い割合を占めます。

具体的にデュアルライフにはどんなメリットがあるのか見てみましょう。

都会の便利な暮らしも田舎ののんびりした暮らしも満喫できる

眺めのいい場所
Photo by CALIN STAN on Unsplash

二つの場所を両方楽しめるのがデュアルライフの良いところ。お店が近くにあって移動は電車や地下鉄ですぐできる都会と、便利さはなくても、のんびりとした時間が流れる田舎。

都会だけで生活していた時は気づかなかった季節の移り変わりや時間の流れを感じる機会も増えて、毎日の生活を大切に過ごすきっかけにもなるでしょう。

新たな人間関係やビジネスチャンスに出会う可能性がある

農家さんに教わっている様子

都会で会社と家の往復だけの生活から一転、別の場所に通ううちに、より多くの人に知り合う機会も増えるでしょう。

新しい土地でイベントや地域活動に参加すれば、都会の生活だけでは知り合わなかった多世代、異業種の人たちと知り合うことも。

中には、都会では得られなかったビジネスチャンスにつながることもあるかもしれません。

生活に良い刺激を与えてくれる体験や経験が増える

雪の積もっている家
Photo by Fabian Mardi on Unsplash

自然に近い場所での生活で、釣った魚を調理したり、野菜を栽培したり、庭でホタルを見たり…田舎には都会にはない刺激がたくさんあります。

時には思いがけない自然災害に見舞われたり、害獣からどうやって庭の野菜を守るか考えたり、楽しくないこともありますが、それも経験のひとつ。

ひとつひとつの経験を乗り越えたら、いつの間にかたくましくなった自分に出会えることでしょう。

都会より田舎の方が固定費が安くなる

水道代や光熱費などは都会と田舎で特に変わらなくても、家賃や家の購入費、普段の食費などは、都会より地方の方が安い傾向にあります。

地元で採れた海産物や野菜を買えば、都会よりも新鮮で美味しく、格安で買えることもあります。

デュアルライフのデメリット

二つの場所に拠点を始めるにあたっては、デメリットを無視して計画を進めることはできません。デメリットを踏まえた上で、自分にも実現可能か考えてみましょう。

家賃・家電・家具・固定資産税の費用がかかる

家に関する費用について考えている様子

二つの場所で生活すれば、二箇所に家が必要になります。

実現するためには、住む場所の家賃や購入費用、家電や家具、持ち家の場合は固定資産税などを見積もっておかなければいけません。 

移動費用・時間がかかる

田舎にある線路
Photo by Sam Lee on Unsplash

拠点の間を行き来するための移動費用と時間も、見逃してはいけません。

都会に住んでいるだけではそれほど必要なかった車の維持費、電車やバス代など、積もり積もれば経済的な負担となります。

時間も行くだけで半日かかるような場所では、そのうち移動が億劫になってしまうかもしれません。

スマートで快適なデュアルライフを送るコツ

山に囲まれた田んぼの広がる田舎
Photo by Rap Dela Rea on Unsplash

ある人は、仕事しやすさを重視して二つ目の拠点の家電は最小限にしたり、またある人は大人の秘密基地のような感覚でバーカウンターを揃えたり、デュアルライフを送る人たちは、それぞれの目的に合わせた拠点作りをしています。

大事なのは、デュアルライフが無理なく続けられるように工夫をすること。

デュアルライフを無理なく過ごすためのコツを紹介します。

マイカーがない場合は新幹線で行きやすいところを選ぶ

移動を頻繁にすることを考えたら、新幹線が止まる駅に近い場所が便利です。

大きな駅の近くだと家賃や地価が上がって物件探しが難しければ、公共交通機関で行きやすい駅の近くを探すと良いでしょう。

車で行けない時でも、駅が近くにあれば難なくもうひとつの家に通えます。

移動時間の目安は都心から約2時間以内

二つの拠点の間の移動時間は短ければ短いほど通いやすくなります。でも、近すぎると環境があまり変わらず、二つの拠点を持つ意味が薄れる可能性も。

統計によると、大体片道2時間程度で移動できる場所を選ぶ人が多いようです。

移動時にフリー乗車券や乗り放題きっぷを活用する

移動時の交通費は少しでも節約したいものです。

フリー乗車券や回数券など、使い方に合わせてお得なきっぷを探すと良いでしょう。

回数券に合わせて二つ目の拠点に行く回数を決めたり、乗り放題きっぷがあれば拠点の近くを旅行してみたり、お得なきっぷを最大限に利用する方法を考える時間も楽しくなりそうです。

移住制度や地域のサポートを活用する

地域によっては移住者への住宅提供や生活への補助、情報提供などを行なう自治体や団体があります。

中には最大100万円の移住支援金を支給したり、デュアルスクールと称して首都圏の子どもを一定期間地方の学校で受け入れるなど、独自の制度を設ける自治体もあります。

興味のある自治体の制度を確認して、二拠点生活をする場所にサポート制度があるか情報収集をしましょう。

生活スタイルに合わせて豊かな暮らしを手に入れよう!

海沿いでリラックスしている様子
Photo by Simon Migaj on Unsplash

リモートワークや時短勤務といった働き方が定着しつつある中で、二拠点生活をしながら仕事を続ける選択肢が増えてきました。

快適な二拠点生活をするためには、自分が何のために二拠点生活をしたいか明らかにして、そのためにできることを模索しましょう。

東京エリアに住んでいる人で二拠点生活を試してみたい人は、海・山などの自然が豊富でアクセスにも優れる千葉県がおすすめ。

静かなスローライフやサーフィンなどの需要が多く、第二の拠点として別荘風の注文住宅を建てる人が増えています。ちょっとした努力とアイデアで、満足できる二拠点生活が実現できるにちがいありません。