苔庭で情緒たっぷりの庭造り!苔庭の作り方やお手入れ方法・実例を紹介

主張しない質素な姿に日本の美意識である「わび・さび」を感じる苔庭。

そんな和の雰囲気に包まれた空間にいると心が落ち着き、思わず深呼吸したくなります。

お寺や神社、旅館の中にあるイメージがある苔庭ですが、近年では自宅での栽培が注目されています。

この記事では、苔の良さを活かした苔庭の作り方やお手入れ方法、参考にしたくなるおしゃれな実例をご紹介します。

苔庭とはどんなもの?

池に浮かぶ苔庭
Photo by Yukitaka Iha on Unsplash

「苔庭」とは、その名の通り苔に覆われた庭を指します。花が咲くことはありませんが、飾り立てない美しさが魅力的。

降水量に恵まれた日本では国内に約1700種類の苔が存在しています。世界の中でも苔が豊富で身近な存在だったこともあり、文化に根付いたのでしょう。

一言で「苔庭」といってもバリエーションはさまざま。

絨毯のように一面が苔に覆われているタイプもあれば、市松模様などをデザインしているものもあります。苔庭の魅力は見た目の美しさだけではありません。

一つの庭の中で色々な種類の苔を育てられるのも大きな特徴です。これは苔の多様性を守ることにも繋がっています。

苔庭を自分で作るには?

苔庭を自分で作るとなるとハードルが高いイメージですが、実はとても簡単です。

特別な知識や準備の必要はなく、苔を貼る位置を決めてバランスを考えながら配置すればOK。

この章では、苔庭を自分で作る方法を具体的に解説します。

苔を植える場所を決める

植物を持っている様子
Photo by Mael BALLAND on Unsplash

まずは苔を庭のどこに植えるか決めましょう。水はけが良く空気が循環しやすい場所がベストです。

苔は基本的に湿った場所を好みますが、蒸れに弱い傾向があるので注意が必要です。

植えるときは絨毯のように一面に敷き詰めても良いですし、一箇所にだけ植えてモダンな印象に仕上げても素敵です。好みに合わせて配置を考えてみてくださいね。

苔の種類を選ぶ

何となく薄暗いところで育つイメージがある苔。

品種によっては日当たりの良い場所や半日陰で生育するものもあります。そのため日照量が適していないと変色の原因につながることも。

植えたい場所の日当たりを確認して苔の種類を選びましょう。

苔が根付くまで定期的に水撒きをする

苔
Photo by Jacob Li on Unsplash

苔を植えてから仮根が付くまでの約2ヵ月間は、定期的な水撒きが必要です。

一週間に2~3回を目安にして、地面に水が染み込むようにたっぷりと与えましょう。

水撒きのタイミングは夏なら日が落ちたあと、冬は午前中が理想的です。

苔を植えて2ヵ月以上経ったら基本的に水撒きの必要はありませんが、乾燥が激しいときなど状態を見て調整します。

水のあげすぎは変色の原因につながるため注意しましょう。

定期的なメンテナンスで美しい状態をキープ

美しい状態を保つためには、苔庭の定期的なメンテナンスが大切。

乾燥・日照・温度条件に注意することがポイントです。植えてから2ヵ月間の水やりは怠らず、しっかりとおこないましょう。

苔が環境に馴染み落ち着いてきたら、それ以降は徐々に回数を減らしていきます。やがて定着すると雨だけでも育つようになります。

また「蒸れ」は、苔が枯れてしまう原因につながるので注意が必要です。

風通しの良い場所に植えたり、真夏の日中には水やりを控えるようにしましょう。気温が高いと与えた水も高温になり、蒸れてしまいます。

そして直射日光から苔を守ることも大切です。日差しを避けながら風を通す「よしず」などを上手に活用しましょう。

苔庭造りに困ったら造園業者に依頼しよう

「苔庭を作りたいけれど、自分でおこなうのは不安」という場合もあるでしょう。

小規模なものであれば素人知識でも可能ですが、大掛かりな日本庭園を目指す場合は限界があります。

そんなときは造園業者に依頼するのがおすすめです。理想の庭をデザインして自分だけの苔庭を施工してくれます。

おしゃれな苔庭の実例を紹介

「せっかく作るならおしゃれな苔庭にしたい」という人は多いはず。ここからは、真似したくなる苔庭の実例を3つご紹介します。

灯籠やつくばいを置いた本格的な日本庭園

日本庭園

日本ならではの風情を感じる、灯籠やつくばいを配置した庭。

とことん和テイストに仕上げたい人におすすめです。眺めているだけで心が清らかになりそうですね。

小さいながらも存在感あり!苔をあしらった坪庭

坪庭

「坪庭」とは、中庭や玄関脇といった建物の中につくられた小さな庭園のこと。

限られたスペースでも工夫次第で趣を感じる空間をつくることができます。

飛び石や灯籠を配置すれば、和の雰囲気に包まれた癒しのスペースが生まれます。

石やタイルと組み合わせてモダンな雰囲気に

苔庭と聞くと和のイメージを連想する人は多いのではないでしょうか。

アレンジによってはモダンテイストに仕上げることも可能。

洋の雰囲気が漂う石やタイルをあしらうことで、一味違った苔庭が完成します。ほかの植物との組み合わせを楽しむのもおすすめです。

こんなときどうする?苔庭のQ&A

実際に苔庭を作ってみると「こんなときはどう対処すればいいのだろう」という疑問点が出てくることもあるでしょう。

この章では、「雑草」「害虫対策」「落ち葉掃除」などの気になる疑問にお応えします。

苔庭に雑草が生えたら?おすすめの除草剤はある?

雑草
Photo by Shane Rounce on Unsplash

一生懸命作り上げた苔庭に雑草が生えてしまったら、景観の良さが半減してしまいます。

雑草は生命力が強く厄介なもの。完全に取り除くのは難しいため「除草」と「防草」がテーマになります。

一番手っ取り早い方法は、地道に手で引き抜くこと。生態系への影響がないのがメリットですが、根気と体力が必要です。

広い範囲の雑草を取り除きたい場合や短時間で済ませたいときは、除草剤を使いましょう。

おすすめなのは、シンジェンタジャパンの「プログリックスL」というアイテム。

薬剤が掛かった部分にだけ効果を発揮する「接触型」の除草剤です。茎や根から浸透し、雑草を3~5日以内に枯らす効果があります。

使用する濃度によっては、苔の変色や枯れる原因につながる場合も。目立たないところで一度試してから使用しましょう。

苔を踏んでしまった!もう二度と生えないの?

苔に覆われた岩の上に立つ人間
Photo by Dylan Shaw on Unsplash

苔庭の手入れをする中で、うっかり苔を踏んでしまうこともあるかもしれません。

雑草を取り除くときの踏みつけ程度であれば、大きな問題はありません。ただし苔が乾燥しているときには、折れたり剝れたりしやすいので注意が必要です。

踏みつけに強いかどうかは種類によっても異なります。

たとえば「杉苔」の類は弱く、踏むと足跡が残ってしまいます。反対に「銭苔」などの生命力の強い種類もあります。

可能であれば、植えるときに踏みそうな場所にはたくましい品種の苔を選んでおくと安心です。

ダンゴムシなどの害虫対策は?

ダンゴムシなどの気になる害虫。増えてしまうと苔が食べられたり、植えたばかりだと定着の妨げになったりすることもあります。

数が少なければ苔の回復力が上回るため、大きな被害にはならないでしょう。

とはいえ、見た目的にもやはり気になるもの。雑草と同じくゼロにするのは難しいので対策としては、数を減らすことが目的となります。

主な方法としては、「捕まえて取り除く方法」と「薬で退治する方法」の2つがあげられます。

捕まえて取り除く方法

数が少ないなら一匹ずつ捕まえましょう。

直接手で触ることに抵抗があるのなら、割りばしなどで摘まむのがおすすめ。薬を使わないので苔にも影響がないのがメリットです。

薬で退治する方法

虫の数が多く広範囲に渡るなら、専用の駆除アイテムを使って退治しましょう。家庭でも使えるダンゴムシ用の薬剤は種類が豊富。ホームセンターやネットなどで手軽に購入できます。

苔の上の落ち葉はどう掃除する?

苔の上に落ち葉が落ちている様子
Photo by Timo C. Dinger on Unsplash

いつの間にか苔の上に落ちている葉っぱ。「どう掃除していいか分からない」という人もいるのではないでしょうか。

落ち葉の量が少なければ手で取り除くのが簡単です。

しかし数が多くなると、一枚一枚拾っていては時間と手間が掛かります。そういった場合は道具を使うと楽チンです。

掃除機のように吸い込めるアイテムなら広範囲に散らばった葉も、あっという間に取り除くことができます。

選ぶなら吸い口がゴムになっているタイプがおすすめ。大切な苔を傷めにくいので安心して使えます。

和のテイストを取り入れたおしゃれな苔庭を作ろう

苔には主張しないからこそ感じる美しさがあります。

自宅に苔庭を作れば、疲れた心もほっと癒されそうです。

和の良さを活かしつつ自分らしさを加えたおしゃれな苔庭で、くつろぎの時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

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だんご家具販売スタッフ
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