後悔しない田舎暮らしを叶えよう!地方移住のメリット・デメリットを解説

インターネットの普及が進んで働き方が多様化し、地方移住の支援制度が増える中、田舎暮らしへの関心が高まっています。

調査によると、東京圏に住む若者のうちの約4割が、地方移住に興味を持っていると言われます。

その反面、移住したくても、失敗を恐れて行動に移せなかったり、何から手をつけて良いのかわからないという人も多いようです。

こちらの記事では、地方移住を決断する前に考えておきたいポイントや、地方移住のメリット・デメリットを解説していきます。

地方移住を決断する前に考えておきたいポイント

住み慣れた土地を離れて別の場所へ移住するときは、住む環境に大きな変化を伴うだけに、本当に移住をすべきかよく考えるべきです。

この章では、地方移住を円滑に進めるためのポイントを紹介します。

場所だけではなく目的は何かを考える

地方移住を決断する前にはっきりしておきたいのは、移住の目的です。

漠然と地方移住を決めるのではなく、
✓環境の良い場所で子育てしたい
✓農業や漁業に挑戦したい
✓趣味・理想の生き方を実現したい
…など、移住の目的を明確にすることが大事です。

例え住み始めて移住先の悪い部分が見えてきても、目的があれば我慢しやすくなります。移住を反対されても目的がはっきりしていれば、説得の材料になるでしょう。

また、その地域ならではの楽しみを見つけることも移住生活を長続きさせるコツです。

本当にその場所で自分の目的を達することができるのか、今住んでいる場所やほかの地域とも比較して、慎重に検討しましょう。

仕事はどうするかを考える

定年後に地方へ移住する人はともかく、定年前であれば、移住先での仕事探しも重要な要素です。

✓働いていた会社の地方支社に異動願いを出す
✓地域企業に転職する
✓起業またはフリーランスとして働く
…などの方法があります。

大都市と違って、地方では都市部であっても職種は限られますが、地方移住を考える人たちの傾向として、農業・漁業や観光産業のほか、まちづくりや子育て関連の仕事に興味を持つ人が多いようです。

地域おこし協力隊の隊員として1〜3年活動して、その地への定住に備えるという方法もあります。

補助金などの支援制度がある地域か

地方移住を考えるとき、補助金や支援制度があれば大きな助けとなり、安心感にもつながります。

移住先として人気のある地域は、移住セミナーや相談会、生活への支援制度が充実している傾向があります。

支援制度としては、リフォーム代の助成や、就業・起業支援などが代表的。

特に就農支援制度では、農業体験から実務研修、新規就農まで支援してくれる自治体もあります。

引っ越し代や家賃、住宅購入費、学校への通学費の補助など、自治体によって補助金や支援制度はさまざまなので、各地の支援内容を確認してみましょう。

地方移住のメリット

田舎風景

地方移住のメリットはどこにあるのでしょうか?

都会暮らしとは違った魅力を感じられるポイントを3つ解説します。

生活費が安い

田舎エリアは家賃や土地が安いのが都市部と大きく違うポイントです。

元々実家があったり土地がある場合は別として、新たに家を探す場合は、生活費でも家賃や家のローンが大きな割合を占めます。

田舎では、大都市と比較して家賃や土地代が安い上に、面積が広くなる場合が大半です。

物件を探すときは、人里離れた場所に行けば行くほど不動産は少ないため、「空き家バンク」など、自治体が運営するシステムに登録するといった方法があります。

どんな方法があるか、まずは自治体に問い合わせてみましょう。 生活費の中でも、電気代やガス代などは全国であまり違いはありませんが、食費は大きく変わることがあります。

農業や漁業が盛んな地域では、都会では考えられないほど安価で新鮮な食材を手に入れることが可能。

庭があれば、家庭菜園で野菜を育てたり、近所付き合いが増えるに従って、近所の人からおすそわけをもらうといった機会も増えるかもしれません。

スローライフを満喫できる

窓際でコーヒーを飲んで寛いでいる様子
Photo by Toa Heftiba on Unsplash

仕事や時間に追われず、ゆったりとした時間を過ごせるスローライフ。

都会で忙しい毎日を過ごしていると、田舎でのスローライフに憧れる人も多いことでしょう。

田舎では一つひとつの家が大きいだけでなく、敷地も大きくてゆったりした作りになっていることがほとんどです。

地方では人混みが少なく、都会のようにせわしなく歩く人はあまり見られません。

仕事やイベントに忙殺されていた都会の生活から一転、時間の流れがスローになるのを感じることができるでしょう。

自然に囲まれて生活できる

BBQの準備をしている様子

自然に囲まれて生活できるのもメリットの一つ。

山や海が近く、魚釣り・サーフィン・山登りなどがすぐできる田舎は、アウトドア派には何よりの魅力に映るでしょう。

アクティブに動くタイプでなくても、きれいな海や川、山などに囲まれれば、リラックス効果も抜群!

仕事やプライベートの充実感にも良い影響が現れてくるでしょう。

地方移住のデメリット

田舎では、土地代が安い代わりに給料が低かったり、予想以上に親密なご近所付き合いが必要になったりと、都会の生活からは想像できなかったようなことも起こります。

田舎暮らし生活で起こりうるデメリットについて解説します。

仕事が少なく給与が低い

車を運転している様子
Photo by Jessica Furtney on Unsplash

多くの企業が集まる都会とは異なり、過疎地域などの田舎では仕事が限られます。

移住先の企業に就職したら、家賃や土地代が安い分、給料も安くなるというケースも多いでしょう。

最近はインターネットの発達でテレワークが増えてきたので、以前よりもずっと可能性が広がりました。

移住先で仕事探しをするときは、都会中心に考えず、「移住先で何ができるか」「どんなことが求められるか」を考えるのが近道かもしれません。

仕事によっては、競合相手が少ないために仕事が増えたというケースもあり、自分がやりたい仕事を基準に移住先を決めるのも一つの方法です。

地域のイベントやご近所付き合いが大変

何代も前からその地に根ざしてきた家が軒を連ねる地域では、小さなコミュニティーができあがっています。

その地域だけの古いしきたりや地域行事に参加する必要があり、ご近所付き合いの数も多いです。

隣人の顔さえ知らない都会から移住する人たちにとって、最初は戸惑うことも多いでしょう。

でも、それに慣れていくと、子供やペットの世話を頼んだり、料理や農作物を分け合ったりと、便利な点も多く、都会のような孤独を感じることが少なくなるかもしれません。

田舎ならではの生活の不便さ

小湊鉄道の列車が走っている様子

田舎では、都会ほど人口が多くないだけに、電車やバスなどの公共交通は本数に限りがあります。

地方での生活は、車での移動が自然と多くなり、家族が多ければ、車を2台以上所有する家庭も珍しくありません。

病院・学校などの公共施設も数が限られます。

災害を受けやすい地域も多いため、雪が多い地域では雪かき、台風が多い地域の大雨被害や土砂崩れなどのリスクも場所選びのときは考慮すべきでしょう。

でも、もう一方で、不便さは田舎の良さでもあります。

都会の保育園では待機児童が多いのが問題ですが、地方は保育園の数が少なくても、待機せずに入園できる確率が高いでしょう。

お店がなくても、インターネットを使えばショッピングも簡単です。

都会のように出かけられる場所が少なくても、住んでいるうちにその土地の人から生活の工夫を学んだり、違う楽しみを見いだすこともできるでしょう。

人気の移住先は?田舎暮らしのランキングをチェック!

鋸山から見た景色

都会から地方への人気の移住先を見てみると、長野県・静岡県・山梨県などの首都圏に近い県や、北海道や新潟県など、移住フェアやセミナーなどを積極的に行なっている地域が人気。

移住先に地方都市を希望する傾向が多くあります。

また、東京からアクセスの良い千葉県も恰好の移住先と言えるでしょう。千葉市からであれば東京駅まで電車で30分程度で到着します。

都心から離れた田舎暮らしを求めるなら、夏に海水浴客でにぎわう房総半島もおすすめです。

自然の豊富さと生活のしやすさのバランスが良く、東京から突然遠い場所に行くことに抵抗がある人にもおすすめです。

完全な地方移住じゃない!2拠点生活という選択肢も

完全な地方移住ではなく、都会にも拠点を置いて、田舎と都会での二拠点生活を楽しむのも選択肢として考えてみましょう。

1年の半分を田舎で過ごすだけでなく、週末や月1回程度のプチ移住スタイルも考えられます。

二拠点生活は「デュアルライフ」と呼ばれ、富裕層や年金生活者の別荘のような持ち家だけでなく、賃貸やシェアハウス、ウイークリーマンションなどでも実現可能です。

拠点が複数あるぶん出費は多くなりがちですが、完全に移住する前に二拠点生活で田舎生活を試してみて、田舎暮らしが合わなかったら都市部に戻るといった柔軟な対応もできるのが魅力です。

自分の暮らしや目的にあった地方移住を計画しよう

地方移住は、漠然としたイメージを持ったままインターネットだけで場所を決めてしまうと、理想と現実にズレが生じて後悔することが多いです。

せっかちに移住を決断せずに、交流や研修、短期体験、二拠点生活などを試して、向き不向きを考えてみましょう。

無理なくスムーズに進められる方法を選んで、自分の暮らしや目的に合った地方移住を実現させてください。

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cova
「五感」と「空間提案」をテーマとする建築士。職人の手仕事が感じられるモノや空間は、視覚的な美しさだけでなく、触れた感触が心地よかったり、そこでの食事の味や音の響きにまで影響を与えるもの。机上で完結しない、現場でのインスピレーションを大切にしています。